幻の「東方新聞社」

考  察
「緋色の鬼面」で一平ちゃんの就職した新聞社が「東方新聞社」になってまして。
支局で2年、3年目の本社栄転みたいで、歳が25才と明記してあることから再就職(笑)でもないだろうし。
「東陽新聞社」に社名が変わったのか、現実に存在するのでやめたのか(いえ、そんな新聞社知らないんですけど…)どうしてでしょうか…?

という疑問をさまからいただきました(感謝!!)。
僕にもはっきりとは判らないんですけど、いくつか可能性をあげて検討してみます。

(1) 「東方新聞社」が実在するため変更した
  「東方新聞社」が実在するかどうかですが、少なくとも日本新聞協会に加盟している新聞・通信社にはそのような名前はありません
ミニコミ紙、特にアジア史関係のものに「東方新聞」というものが存在する可能性はあります。 また、海外に「Orient Times」や「Daily Orient」という新聞が存在する可能性もやはりありますが、共に未確認です。
ただ「東方新聞社」が実在するために変えたというのであれば、過去のコミックスも訂正されるのではないでしょうか。
僕の手元の「華迷宮」は1996年11月発行の第11刷。ここでは「東方新聞」のままです。新しい版をお持ちの方のフォローをいただけると幸いなのですが。
(2) 「東方新聞社」が「東陽新聞社」に社名変更した [大穴]
  というより、物語内の時間の順序を考えれば「東陽新聞社」がいずれ「東方新聞社」に社名変更するというのが正しいですね。
いずれにしろその設定の必然性が全くなく、考えにくいことではあります。
実際、社名認知度に大きな意味がある「新聞社」が社名変更するということは、よほどイメージダウンな事件が起ったりしない限りちょっとありえないでしょう。
ただ、逆にそういう事件があれば改名もありえないことではないとも言えるわけで、そういう事件を起こし、 それの解決に京&一平を大きく関わらせるという計画を神谷先生が持っている可能性も否定はできません。
だとしたらこれは「ミス」ではなく「周到な伏線」となるわけですね…。
可能性は低いが当たればでかい、という意味でまさに大穴。
(3) 「未来の京&一平の2編はなかったことにする」という意思表示 [対抗○]
  随分判りにくい意思表示ですが。
(4) 神谷先生も編集部も違っていることに気付いていない [本命◎]
  なんだかこれが一番可能性が高い気がするんですけど…(^^;

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